心理学は種類が豊富!基本的な分野とビジネスとの関係性を解説

心理学は、私たち人間の心を解明するための学問です。
日本ではアドラー心理学の知名度が高くなっていますが、アドラー心理学はあくまでも個人の主観的な哲学だと言われることもあります。
そんな心理学はビジネスにも活用できるため、学びたいと考える人は少なくありません。
今回は、これから心理学を学ぶ人に知ってもらいたい基礎知識や種類、ビジネスで役立つポイントについてご紹介していきましょう。

そもそも心理学とは?

人の心を解き明かしていく学問

心理学は、私たち人間の心を解明していくための学問です。
人間の心理は、私たちの身に降りかかってきた出来事の影響を受け、思考や体、考え方に影響を与えます。
なぜ、思考や体、考え方に影響が起こるのかを解明していくのが心理学です。
心理学の研究では以下のようなアプローチをします。

・行動を観察する研究
・精神分析のように無意識な部分へアプローチする研究
・神経や脳など生物学的な側面からみた研究
・知覚や記憶など認知に関する側面からみた研究
・調査など統計学に基づいた研究

基礎心理学と応用心理学に分けられる

心理学と言っても、1種類ではありません。
大きく分けると基礎心理学と応用心理学の2種類に分けられます。
基礎心理学は、感覚や知覚、記憶などの分野に関する心理学で、整理心理学や学習倫理学、認知心理学などが当てはまります。
応用心理学は、医療やスポーツ、産業など具体的な分野で役立つ心理学で、臨床心理学や教育心理学、スポーツ心理学などが当てはまるでしょう。
古代ギリシャ時代から始まった心理学は非常に長い歴史を持っているため、分野が細分化されながら発展してきたと考えられます。

基礎心理学の代表的な種類

発達心理学

発達心理学は、私たちが生まれてから成長していく過程でどのような変化があるのか研究しています。
生まれたばかりの赤ちゃんは心身ともに未熟ですが、体が成長すれば、心も成長します。
目には見えない心の成長を「心の発達段階」で表し、分かりやすく示せるようになったのも発達心理学の研究成果です。
私たち人間とは何か、人間の心はどのように成長しているのかを知るために大きな意味を持っている学問だと言えるでしょう。

人格心理学

人格心理学は、私たち一人ひとりが持っている人格や性格などを理解するための心理学です。
私たちは人間という生き物ですが、人格や性格は全く違います。
異なる人格や性格は『パーソナリティ』と呼ばれています。
性格によって異なる行動特性や性格と行動の関係性を法則化することも人格心理学の中で行われているので、複雑なパーソナリティを理解するために非常に役立つ学問だと言えるでしょう。
そのため、パーソナリティ心理学と呼ばれることもあります。

社会心理学

社会心理学は、集団生活の中で人の心がどのように動くのかを研究しています。
社会構造や集団行動はもちろんですが、集団心理も社会心理学の研究対象です。
社会的な要素が私たちにどのような影響を与えるのか研究します。
また、集団の中における人間関係も社会心理学で研究されています。
とても幅広い領域を担っているため、応用心理学の一端として考えられるケースもあると覚えておきましょう。

生物・生理心理学

生物・生理心理学は、脳波や心電図などを活用して、心理状態と体の反応がどのような関係があるか研究する心理学です。
嘘をついている時に、手のひらに汗をかいたり、いつもより心拍数が上がったりすることは生物・生理心理学の研究で判明しました。
心に変化が起こると、私たちの体にも何らかの変化が起こります。
変化が起こっている時に脳のどこが働いているのか、体はどのような反応を見せるのかといった研究を生物・生理心理学では常に行っているのです。

学習心理学

学習心理学は、私たちが生きていく中で経験し、学ぶことで行動を変えていく過程について研究する心理学です。
学習心理学で有名な研究の中に『パブロフの犬』があります。
パブロフの犬は、餌をあげる前にベルを鳴らし続けると、ベルが鳴っただけで唾液をたくさん出すようになったという実験です。
ベルの音を聞いて唾液をたくさん出すようになったのは条件反射によるものと言われています。
経験から学んで体にも変化が出ることについて、学習心理学では研究されています。

応用心理学の代表的な種類

教育心理学

教育心理学は、教育の分野で心理学を応用することで、さらに効率的な教育ができないのか追及していきます。
教育心理学が人の成長や人格形成などの研究も含んでいるので、子ども同士もしくは子どもと教師間のコミュニケーションを円滑に進めるために役立つでしょう。
子どもが健全に成長するための方法や技術も学ぶ学問なので、教師は必ず学ぶべき心理学です。

スポーツ心理学

スポーツ心理学は、心理学という観点からスポーツに関する課題に携わっていき、課題解決に向けて原因を明らかにしていきます。
課題解決に向けて指導を行い、化学的な知識を提供するのもスポーツ心理学の役割です。
スポーツを行っている人のパフォーマンスを高めるために必要な学問だと言えるでしょう。
スポーツ心理学の中にもいくつかの種類があり、実践心理やスポーツメンタルトレーニングなどに分けられます。

認知心理学

認知心理学は、1960年代以降に研究が進められるようになった心理学です。
私たちが目や耳で得た情報をどのように情報処理しているのか学べる学問となっています。
認知心理学では、行動のコントロールに関する研究も行っているため、私たちが何気なく行っている行動が起こるのはどのような要因が関係しているのかを知るヒントになるでしょう。
記憶に関する研究は、認知心理学が用いられるケースが多いです。
記憶について知りたいのであれば、認知心理学を学んでみてください。

産業心理学

産業心理学は、名前の通り産業に関する心理学です。
職業や労働、マーケティング、消費行動などを軸に、組織と人がどのような関係であるべきなのか、商売に携わる際に知っておきたい集団心理などが対象となっています。
産業心理学を活用すると、販売の拡大や顧客満足度のアップ、人間関係の問題解決などを目指せるでしょう。
産業心理学が用いられる範囲はとても広く、職場環境の改善や災害防止、ストレスのケアなどとなっているため、産業におけるあらゆるトラブル改善に役立つ心理学です。

犯罪心理学

犯罪心理学は、犯罪や犯罪者について研究します。
犯罪は複雑化していて、犯罪被害に遭ってしまう人も増えています。
どうして犯罪が複雑化してしまうのか、被害者にはどのような支援をするべきなのかといったことを犯罪心理学では研究しているのです。
過去の犯罪者の人格などから犯罪がどのような傾向になっているのか知るためのヒントにもなるので、犯人逮捕にも犯罪心理学は役立ちます。
しかし、日本では犯罪心理学を活かした捜査はまだ主流になっていません。

ビジネスシーンでも心理学は多用されている

ビジネスと心理学の関係性

心理学は、ビジネスでも活かすことができます。
実際に心理学をビジネスで活かしている人は、成功しているケースが多くなっているのです。
なぜ、心理学を学ぶことでビジネスに活かせるのでしょうか?

・多くの人に興味を持ってもらえるような話し方ができている
・人の心を動かせるようなメッセージを作れている
・周りのモチベーションやパフォーマンスを高める方法を知っている

実際に心理学をビジネスで活かし、成功しているケースでは上記のような特徴を持つ人が多く見られます。
心理学は、自分自身のモチベーションも高められるので、あらゆる場面で有効に働くでしょう。

ビジネスで活用できる心理学の例

ビジネスで役立つ心理学には、返報性の原理や希少性の原則などがあります。
返報性の原理は、何か貰った時にお返しをしたくなる心理学です。
クライアントに対して親身な対応をすれば、同じように親身な対応をしてもらえるようになるでしょう。
ビジネスにおいても、自分が相手に対して親身に寄り添うことで、結果につながります。
希少性の原則は、数量を限定することで希少価値があると感じてもらう心理学です。
希少性を示すことで売り上げアップにつなげられるでしょう。

ビジネスで使える心理学はこちらを参考にしてください。

仕事(ビジネス)で使いたくなる!20の心理学テクニック

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まとめ

心理学という言葉を聞いたことがあっても、これほど多くの種類に分類されることを知っていた人は少ないかと思います。
それぞれの分野で役立つ心理学を上手く活用することによって、良い結果を導くきっかけになるでしょう。
ビジネスでも産業心理学を活かすことができますし、返報性の原理や希少性の原則などの心理現象も活かすことで、より大きな効果を得られる可能性が高くなります。
ぜひ、ビジネスでも心理学を取り入れてみてください。