何かとストレスや不安を感じる仕事において、メンタルを強くすることはとても大事です。
メンタルが弱っていると、考え方や感情、行動などに悪影響を及ぼし、仕事への支障だけではなく自分の体にも負担が掛かってしまいます。
自分はメンタルが弱いと思っている方は、メンタルトレーニングでの強化がおすすめです。
今回はメンタルトレーニングの方法や具体例をご紹介するので、心が折れやすい、ストレスを抱え込みやすい方は参考にしてみてください。
目次
トレーニングの前に…「メンタル」について知ろう

メンタルとは?
メンタルは日本語に訳すと、精神や心理を意味します。
具体的には精神面や意思の強さ、集中力の高さを表現する際に使われる言葉です。
スポーツ界においては、メンタルの強弱が勝敗の行方を左右するとも言われています。
例えば、アスリートは自分よりも格上の相手と闘うこと機会が多くありますが、メンタルが弱いと相手選手に怖気付いて実力を発揮できないケースが多いです。
しかし、負けまいと闘志を持つメンタルの強い選手は格上選手のプレッシャーに負けず、対等に渡り合うことができます。
些細なことでもメンタルのバランスが崩れてしまうと、気持ちはマイナスになってしまい思うように実力を発揮できなくなってしまうのです。
何か目標を達成する過程では躓くことも多々ありますが、強い心を持てば挫折しかけた時も立ち直ることができ、目標達成の実現につながります。
仕事や日常生活においても、物事の達成には心の強さを持つことが大切です。
考え方・感情・行動の影響を受けやすい
メンタルは考え方・感情・行動の影響を受けやすいと言われています。
自分の考え方によってモチベーションや努力は大きく変わってきます。
考え方は人それぞれ異なりますが、マイナスな考え方になる人はプラスの考え方ができなければ、モチベーションは上がらず努力することも避けるでしょう。
一方、マイナスな面もプラスと捉えられる思考を持てば、良い方向に転じるためには今何をするべきか考えられ、壁を乗り越えられます。
努力や根性心、執念などは考え方によって生まれてくるものなのです。
感情も安定したメンタルを維持する上で重要な要素です。
何か嬉しいことや喜びを感じられれば、また次も頑張ろうという意識が生まれます。
悔しい感情もプラスで考えれば、反省して次に活かそうという考え方に変えることが可能です。
しかし、いつまでも悲しみや怒りの感情を持っていては、物事を冷静に考えられずメンタルも弱ってしまうでしょう。
やる気があっても行動に移さなければ目標は達成できません。
特にモチベーションが下がっていると気力が湧かず、行動に移せないという人は多いでしょう
停滞している状況であれば、行動を取らなければその場で立ち止まったままの状態が続きます。
行動を起こせば事態が良い方向に変わる可能性があり、メンタルやモチベーションの回復につながるでしょう。
3つの要素はそれぞれ深い関係性を持っています。
強いメンタルに育てるためには考え方・感情・行動の3つをバランス良く成長させることが重要です。
今から始められるメンタルトレーニング方法
まずは生活リズムを見直してみる
メンタルトレーニングを行うにあたり、自分の生活リズムを見直してみましょう。
夜更かしが多い人は十分な睡眠が取れておらず、疲れやストレスを取り除けていない可能性があります。
睡眠不足は精神を不安定にさせやすく、自制心も弱まる傾向にあるので、しっかり睡眠を取ることもメンタルトレーニングの一環です。
ただ睡眠時間を延ばすのではなく、早寝早起きの生活リズムに整えることポイントです。
早起きをして、太陽の日差しを浴びてみましょう。
人間の心に影響を与えるセラトニンと呼ばれる神経伝達物質が存在し、セラトニンの分泌が多いと精神は安定します。
太陽の光にはセラトニンを活発化させる作用を持つので、朝一で日差しを浴びると心を穏やかにする効果が期待できるのです。
不規則な生活をしている方は、生活のリズムを見直して改善していきましょう。
過去や未来はさておき、今を考えてみる
過去や未来のことは頭の片隅に置き、今を考えることが大事です。
過去の失敗やトラウマに捉われていれば、前に進めなくなってしまいます。
未来を想像することは大切ですが、考えすぎて不安になってしまっては意味がありません。
今するべきことに集中するだけでも、揺るがない精神を身に付けられます。
自分を受け入れてみる
時に批判や批難を浴びることもありますが、今の自分を受け入れることもメンタルトレーニングです。
何か間違えがあれば素直に受け止め、改善することで周りからの評価は変わってきます。
人にはプライドがあるので素直に受け止めることは簡単ではありませんが、強い気持ちを持つためには受け入れて改善を心掛けることが大事です。
見方を変えてみる
偏った見方は考え方や感情、行動まで偏ってしまう傾向があるので、一度見方を変えてください。
客観的な見方をすれば、マイナスな面をプラスの面に変えられる考え方ができるようになります。
様々な見方ができれば、良いところ・悪いところをより明確に把握でき、本当の課題が見つかったり、最適な対策を講じられたりできるようになるでしょう。
小さな成功でもコツコツと積み重ねていく
小さな成功であっても、成功経験は自分の成長につながります。
確実に達成できる範囲で取り組んでいき、成功経験を増やすことで自分に自信が付いてくるでしょう。
自信の強さがメンタルの強さに直結していくのです。
もし失敗した時は挫けず、今の自分を受け入れて前に進む気持ちを持ちましょう。
仕事に活かせる!メンタルトレーニングの具体的事例
自分の仕事量を見える化
自分がこなした仕事を思い出せる範囲でいいのでノートやメモ帳などに列記し、仕事量を見える形にしてみてください。
ポイントは失敗した仕事よりも成功した仕事や難なく終えた仕事、すでに完了している仕事をピックアップし、列記させることです。
ミスした仕事は脇の方に書き込んでいきましょう。
仕事量を見える化させることで成功した仕事とミスした仕事の対比が可能となり、成功量の方が多いと実感できるのです。
成功量が多いと感じられれば自信につながるので、繰り返し作業を行ってメンタルトレーニングしてみましょう。
自己評価は1つのミスより全体の成果を重視する
自己評価をする際、1つのミスに捉われないようにしましょう。
わずか1つのミスは重大な問題ではないと認識させるために、全体的な成果を重視することがポイントです。
ミスはあったものの成果の上では成功だったという意識が持てれば、ポジティブな考え方ができるようになりメンタルも強くなります。
ネガティブな言葉はできるだけ使わない
言葉には強い力があり、ネガティブは発言が多いと気持ちも結果もマイナスな方向に進んでしまう傾向があります。
メンタルトレーニングの一環として、ネガティブな発言は極力避けるようにしてください。
ポジティブな言葉を多く発することで、気持ちも前向きになり強いメンタルを持てるようになります。
ネガティブな言葉を発しやすい方は、できるだけポジティブな言葉に置き換えるように心掛けましょう。
まとめ
仕事ではミスや失敗は珍しくなく、心が折れてしまう瞬間は多々あります。
しかし、メンタルが弱ったまま仕事をしていても、集中力や気力が欠けてますます失敗を起こす原因となるでしょう。
強い心を持つことは簡単ではありませんが、メンタルトレーニングを続ければ強い心に育てることが可能です。
メンタルに自信がないという方は、ご紹介したメンタルトレーニングを日常に取り入れてみてください。