ポジティブにもネガティブにもなり得る?!ビジネスシーンで使える「ハロー効果」

ビジネスシーンでよく見られる心理学テクニックの中に、「ハロー効果」と呼ばれるものがあります。
ハロー効果を活用すれば他人からの評価を上げていくことができますが、逆にハロー効果によってネガティブに働いてしまうこともあるのです。
そこで今回は、ハロー効果の特徴やよく見られる場面、ビジネスで活かす時のポイントなどを詳しく解説していきます。
ハロー効果を活用してビジネスを有利に進めたいと考える方は、ぜひ参考にしてみてください。

ハロー効果とは?

ハロー効果の意味

まずはハロー効果の意味から理解していきましょう。
ハロー効果とは、1つの対象物を評価する時に目立っている・抜きん出ている特徴があると、他の評価まで目立っている特徴に引きずられてしまう心理学現象を指します。
ハロー効果の「ハロー」は挨拶の「Hello」ではなく、聖人を描く際に用いられる光輪や後光を意味する「Halo」であり、別名「後光効果」と呼ばれる現象です。

ハロー効果は大きく2種類に分けられる

ハロー効果は大きく2種類に分けられます。
例えば清潔で身だしなみが整っているAさんと、髪の毛がボサボサで不潔な印象のBさんがいたとします。
2人を見て印象を残してから「2人とも年収1000万円です」と伝えると、多くの人はAさんに対して良い印象を持つのに、Bさんには「悪いことで儲けているのではないか?」というイメージを持つ人が少なからず出てきてしまうのです。
Aさんのように、第一印象が良いとその後の情報も全て良いものと判断されてしまうことを「ポジティブ・ハロー効果」と呼びます。
明るく、毅然とした態度を取っている人に仕事も優秀なのだろうとイメージしてしまうのは、ハロー効果の影響によるものです。

ネガティブ・ハロー効果

逆にBさんは最初にネガティブな印象を与えてしまったことで、通常であれば良いイメージになる「年収1000万円」という情報も、悪いイメージにつながってしまうでしょう。
このように別の情報まで悪く評価されてしまうことを、「ネガティブ・ハロー効果」と呼ばれています。
最初に受けた印象が悪いと他の部分を評価しようとしても、実際より低く評価されてしまうことが多いです。

ハロー効果と似ている心理学効果

ハロー効果に似ている心理学効果として、「ピグマリオン効果」というものがあります。
ピグマリオン効果は、相手を期待することで思った通りの成果が出やすくなる心理学現象です。
例えば上司が部下に対してピグマリオン効果を活用して声を掛けました。
すると、部下は無意識であっても上司の期待に答えようと努力し、結果的に部下は思った通りの成果を出してくれるようになるのです。
期待を掛けすぎるのは問題ですが、ピグマリオン効果を上手く活用すれば部下の育成にも役立つでしょう。
ハロー効果とピグマリオン効果はどちらも認知バイアスによって生じる心理学現象です。
ただし、ハロー効果はあくまでも自分の中の評価に過ぎず、ピグマリオン効果は実際に相手へ干渉しているという違いがあります。

どんなシーンでハロー効果はよく見られる?

人事から受ける評価

ハロー効果がビジネスシーンで最も見られるのは、人事から評価を受ける場面です。
人事が社員を評価する際に、過去の業績や経緯、現在の業務を一括して評価していきます。
例えば、前期の営業成績がトップで難関大学を合格している社員が現在の仕事で上手くいっていなくても、人事は問題に取り上げず「今回は調子が悪かっただけで、来期には復活するだろう」と判断してしまいます。
逆に前職までアルバイトであり、以前人事のやり方に対して文句を付けてきた社員がいたとしましょう。
文句を言ってきた社員の営業成績がトップであったとしても、人事側は「どうせ今期だけのまぐれだ」となぜか悪い評価につながってしまいます。
人事側はハロー効果の影響を特に受けやすいため、平等に評価するためにも十分に気を付けなくてはなりません。

合コンで聞かれる出身大学や年収

合コンで出身大学や年収を聞かれることがあります。
出身大学や年収は一人ひとりのステータスとなるため、特に女性は聞いておきたいと感じられるようです。
外見がパッとしなくても、出身大学や年収を聞いて周りの人の態度が一変し積極的にコミュニケーションを取ってくる女性もいますが、これもハロー効果の影響を受けています。
最初の印象は悪かったとしても、出身大学や年収が目立つ特徴に成り代わることで他の部分まで良く見えてくるポジティブ・ハロー効果へと変化するのです。

好感度の高い芸能人

好感度の高い芸能人が商品やサービスの宣伝に起用されるのは、ハロー効果を狙っているためです。
好感度の高い芸能人が「この商品は良い」と宣伝することで、「この人が良いと言っているなら買ってみよう」と思ってしまいます。
しかし、実際に使用してみるとあまり良いとは思えなかった、価格が高かったなどの後悔につながってしまう可能性もあります。

製品ブランド

製品ブランドに対して人は様々なイメージを持っています。
例えばWindowsのPCを使っているよりもMacを使っている人の方が創作的でクリエイティブな印象を持つ方も多いでしょう。
ハロー効果の影響でMacを使っている人の方がクリエイティブさを感じてしまうのです。

ハロー効果をビジネスシーンで活かすには?

宣伝に商品のイメージと合った人物を起用する

ハロー効果をビジネスシーンに活かすためには、いくつかポイントを押さえておきましょう。
まず、マーケティングでハロー効果を活用する場合、宣伝で人物を起用する時に商品のイメージに合う人物を起用するようにしましょう。
起用する人物が有名人だった場合、商品よりも有名人のイメージが先行してしまい有名人のイメージがそのまま商品イメージにつながってしまう恐れがあります。
ポジティブ・ハロー効果を得るためにも、宣伝には商品のイメージと合った人物を起用することが大切です。

取引先に良い印象を与えられるよう、身だしなみを整える

マーケティングだけでなく営業でもハロー効果は活用できます。
ハロー効果は第一印象を良くしておくことで後々出てきた情報に対しても良い評価に引きずられる傾向があるため、身だしなみを整えておくことが重要です。
初めての相手には特に身だしなみや最初の挨拶で、明るく仕事ができる雰囲気を見せておきましょう。

Webマーケティングは外部要因を意識する

一般的な広告とは異なるWebマーケティングにハロー効果を取り入れるなら、外部要因を意識することが大切です。

・口コミやSNSからの評判
・専門家による意見
・これまでの受賞歴
・売上数などの具体的な数字データ

外部要因を意識しWebマーケティングに取り入れることで、ポジティブ・ハロー効果を引き出すことができます。
ただし、Webマーケティングではハロー効果を意識した結果、誇大表現につながってしまい悪い評判を受けてしまうケースもあるので注意しましょう。

まとめ

ハロー効果は人事から受ける評価や営業で取引先の方と対峙する時、マーケティングなど様々なビジネスシーンで活用されている心理学テクニックです。
ハロー効果を上手く活用すれば、人事から高評価を得られたり、商品の売上数をアップさせたりすることもできるでしょう。
今回ご紹介したポイントを押さえつつ、ハロー効果を様々なシーンに取り入れてみてください。