何かしら商品を売りたいと思ったときやサービスを利用してほしいと思った場合、ユーザーに、「この商品欲しい!」と思ってもらったり、「このサービス利用してみたい!」と思ってもらう必要があります。
ユーザーにそう思ってもらうためにはユーザーの心を動かす必要が出てくるわけですが、ユーザーの心を動かす方法には、
魅力的な画像をふんだん使って訴求する
商品の良さを伝える動画を作って訴求する
などさまざまな方法があります。そんなユーザーの心を動かす方法の中でも特におすすめしたいのが、「コピーライティング」です。
コピーライティングは商品やサービスの訴求方法として最強の訴求方法とも言える訴求方法です。コピーライティングは、上手く活用することができればあなたのビジネスを確実に成功させられると言えるほどの強力な武器になってくれます。
そこでこの記事では
■コピーライティングの実践的なテクニックを知りたい。
■コピーライティングでのスキルアップ方法があれば教えて欲しい。
■という方に、コピーライティングについてかなり詳しく解説していきます。
コピーライティングの概要から実践的なテクニック、さらにはステップバイステップ方式で進めていく実践方法についてまで解説していくので、かなりボリュームのある内容となってはいますが、強力な武器を手に入れるためにしっかりと学んでいってください。
目次
コピーライティングとは

コピーライティングを身につけたいと思った場合、コピーライティングについて正しく理解しておくことがとても重要です。
いくらテクニックを学んだとしてもコピーライティングの本質を理解しておかないと人の心を動かすような文章はかけません。
そこで、まずはコピーライティングがどういったものなのかについてみていきましょう。
コピーライティングは人に行動してもらうための文章術です。
よく商品を購入してもらったりするための広告文のようなものとして認識されがちですが、本質的にはその文章を呼んだ人が何かしらのアクションを起こしたくなるような文章のことを指します。
雑誌やテレビCMなどで仕様されるような短い文章であるキャッチコピーもコピーライティングの一種と言えます。
コピーライティングのスキルを高めることで得られるメリット

その文章を呼んだ人の心を動かし行動させるために用いられるコピーライティングですが、コピーライティングのスキルを高めることにはどういったメリットがあるのでしょうか?
ここではコピーライティングのスキルを高めることで得られるようになる3つの大きなメリットについて解説していきます。
文章だけで人の心を動かせるようになる
先ほどから何度か触れている通り、コピーライティングのスキルを高めると人の心を動かすことができるようになります。
コピーライティングで文章によって人の心を動かすことができるようになると、元々買うつもりがなかった商品を買いたいと思わせることができるようになりますし、元々加入するつもりがなかったサービスに加入したいと思わせることができるようになります。
つまり、どんなものでも購入してもらえるようになるし、どんなサービスでも利用してもらえるようになるということです。
そのため、コピーライティングはビジネスをおこなっていく上で活用できるスキルの中でも、最強の部類に入るスキルだと言えるでしょう。
文章を違和感なく読み進めてもらうことができるようになる
コピーライティングを身につけることで得られる大きなメリットの2つ目は、読みやすい文章が書けるようになるというものです。
コピーライティングでは、さまざまな型によって文章を書いていきますが、その型に当てはめて文章を書いていくことによって、読みやすい文章を作り上げることができるようになります。
読みやすい文章と言っても、コピーライティングを学ぶことで身につくのは日本語的に綺麗な文章ではありません。
違和感なく読み進めることができる論理的な文章です。
いくら綺麗を書くことができたとしても論理的な文章でなければユーザーは違和感を感じ読むのをやめてしまいます。
一方、たとえ美しくない文章だったとしても、論理的な文章であれば長文でも最後まで読んでもらうことができるようになります。
文章を書いていく上で最後まで読んでもらうというのはとても重要なポイントの一つになるので、これもコピーライティングによって得られる大きなメリットの一つだと言えますね。
市場価値を高めることができる
一つ目のメリットであげた「文章で人の心を動かせるようになる」というのは、ビジネスをおこなっていくうえで最強のスキルだと解説してきました。
つまり、コピーライティングを身につけたコピーライターは、最強のビジネススキルを持った人材ということになります。
そのため、コピーライターの市場価値は非常に高く、どの業種からも引く手あまたです。
コピーライティングを身につけているコピーライターは文章でどんどん商品を売ったりサービスの利用者を増やすことができたりと、非常に優秀なマーケターと言えるので、当然といえば当然ですね。
よって、極端な話、コピーライティングさえ身につけてしまえば一生涯、仕事に困るようなことはなくなります。
コピーライティングのスキルを高めるための3ステップ

身につけてスキルを高めることでさまざまなメリットを得ることができるコピーライティングですが、コピーライティングを身につけそのスキルを高めていくためにはどのようなことをおこなっていけばいいのでしょうか?
ここからは、コピーライティングを身につけ、スキルを高めてくための3つのステップについて解説していきます。
コピーライティングの基本を学ぶ
コピーライティングを身につけたいのであればまずは基本を学んでいくことが大切ですが、コピーライティングの基本は本によって学ぶことができます。
コピーライティングは世界的に有名な専門家もいるほど有名なビジネススキルの一つです。
そのため、専門書がいくつも出回っています。
これらの専門書を参考にすることでコピーライティングの基本的な考え方を身につけることができるので、まずは専門書でコピーライティングの基本を学んでいくところから始めましょう。
コピーライティングを学ぶのにおすすめの本
コピーライティングの基本は本で学ぶのがおすすめだと解説してきましたが、その中でも特におすすめなのが「人を操る禁断の文章術」です。

これはメンタリストとして活躍しているDaigoさんの本で、コピーライティングの基本的な考え方を学ぶことができる本です。
コピーライティングの本は小難しいものが多いのですが、この本は初心者でもしっかりと理解できるよう、かなりわかりやすく噛み砕いて説明されています。
この本で紹介されている内容をしっかりと実践することができるようになればあなたのコピーライティング能力はグッと高いレベルに到達できます。
お手本となる秀逸なコピーライティングを写経する
紹介させていただいたような本でコピーライティングの基本的な部分について学ぶことができたら、次は頭ではなく手を動かしていきましょう。
とはいえ、いきなり自分で考えて文章を書き始めるのはまだタイミング的に早いので、有名なコピーライティングの文章を写経していきます。
何回写経するべきかといった決まりはありませんが、最低でも20〜30回程度はしておきたいところです。
そして写経する文章のパターンは何個か用意することをおすすめします。
こういった方法で秀逸なコピーライティングの写経をおこなっていると、なんとなく文章のパターンが理解できるようになります。
「あれ、またこの順番か」
「なんかこの話の進め方、どっかで見た気が…」
と思うようになってくれば、写経の成果が出ている証拠です。コピーライティングには型があるので、写経をすることでその型がなんとなく見えてくるわけです。
あとはその型や気づいたことなどをメモっておくようにしましょう。
実践する
秀逸なコピーライティングを20〜30回程度写経し、なんとなく文章の型やパターンがわかってきたら、いよいよ実践です。
本を読んで学んだことと写経で得た気づきを元に、好きなテーマで文章を書いてみましょう。
一応テーマは自由ですが、何かで悩んでいる人に対してその悩みを解消してあげる方法や商品を紹介をするような文章を書いてみるのがおすすめですよ。
おすすめの実践方法
コピーライティングの実践方法に決まりはありません。パソコンでテキストツールに書いてもいいですし、スマホを使っても構いません。
また、アナログな方法をとって、紙に書くのもありです。
ただ、できれば第三者に評価してもらい、いいところやダメなところの指摘を受けた方がいいので、ブログを書いて実践する方法をおすすめします。
アメブロやはてなブログといった人気のブログサービスを使って、好きなテーマで文章を書いていきましょう。
1回や2回で納得のいく文章がかけることはないかと思うので、最低でも十数回程度は書いてみるようにしてください。
また、ブログでコピーライティングの感覚がつかめたら、クラウドソーシングサービスを利用してライティングの仕事を受けてみるのもおすすめです。
仕事として受けると中途半端なものは出せないためよりいい文章を書こうという気持ちになりますし、クライアントの校閲も入るのでよりスキルを高めることができます。
さらに収入も入ってくるので一石三鳥です。
修正が入ったりする場合もありますが、それもスキルアップのためだと考え、しっかりと取り組んでいきましょう。
コピーライティングを書くときに意識すべき重要な2つのポイント

コピーライティングの学び方とスキルの高め方について紹介してきましたが、実際に実践していく前に抑えておいてほしいポイントが2つあります。
それが、
徹底的にリサーチする
型に沿って書き進める
というものです。
この2つのポイントをしっかりと抑えることができている文章と抑えられていない文章には雲泥の差が生まれてしまうのでしっかりと意識する必要があります。
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
徹底的にリサーチする
コピーライティングでは読者の心を動かすことができると解説してきましたが、読者の心を動かすためには読者の理解者にならなくてはいけません。
読者のことを理解することで初めて読者の心を動かすことができる文章を書けるようになります。
ですので、文章を書き始める前に、その文章を読む読者のことを徹底的にリサーチするようにしましょう。
読者が解決したい悩みは何なのか
その悩みを解決してあげられる方法にはどういった方法があるのか
いくつか方法がある場合はどの方法が一番いい方法になるのか
など、リサーチしながら自分の頭でとことん考えてください。
ハッキリ言ってこのリサーチの段階で読者の反応が決まると言っても過言ではないので、妥協することなく、しっかりとリサーチしていきましょう。
型に沿って書き進める
これまで何度か触れてきましたが、コピーライティングには型があり、基本的にその型に沿う形でライティングをおこなっていきます。
型に沿ってライティングをおこなうことができれば論理的で読みやすい文章に仕上げることができますが、型を意識せずに書き進めてしまうとどうしてもおかしなところが出てきてしまいます。
そのため、慣れてくるまではしっかりと型を意識しながらライティングをおこなっていくようにしてください。
コピーライティングの文章の型はいろいろありますが、いろいろとインプットし過ぎても上手く実践できなくなるだけなので、以下の型だけをとりあえず身につけてください。
結論・主張
上記の理由
具体的な例を示す
再度結論と主張を繰り返す
基本は段落ごとにこの型で書き進めてもらえればうまくいきます。
この型を意識して書き進めてもらうことでユーザーが違和感なく読める文章が出来上がりますし、スラスラ書き進めることができるようになりますよ。
コピーライティングを実践してみよう

コピーライティングの基本的な部分が理解できたら、いよいよ実践していきましょう。
実践するときは先ほど紹介したように、ブログでアウトプットしたりクラウドソーシングで依頼を受け、仕事としてこなしてみるのがおすすめです。
では、コピーライティングの実践方法を実際の流れに沿ってみていきましょう。
1. リサーチする
「コピーライティングを書くときに意識すべき重要な2つのポイント」の項目でも解説しましたが、コピーライティングをおこなっていくうえで最も重要だと言えるが、この「リサーチ」の工程です。
今から書いていくコピーライティングが秀逸なものになるかどうかは、このリサーチの工程で決まると言っても過言ではありません。
そのため、リサーチの工程は決して妥協することなく、やり過ぎだと感じるぐらい徹底しておこなうようにしていきましょう。
とはいえ、ウェブ上で公開するコンテンツのコピーライティングをおこなっていく場合、リサーチはとてもおこないやすくなっています。
というのも、ユーザーがウェブ上に公開されているコンテンツを見る場合、検索ブラウザに検索キーワードを入力して自分の悩みを顕在化してくれるからです。
例えば、あなたが売りたいものがダイエット用のサプリメントだとします。
あなたのビジネスの対象となるユーザーは痩せたいと考えている人ということになるわけですが、痩せたいと思っているユーザーは、「ダイエット 方法」などのキーワードを打ち込んで検索します。
この場合、ダイエットの方法を解説しつつ、「サプリメントも一緒に摂取すると効率的に痩せられますよ」といった感じであなたの商品を売りこんでいくことができます。
このようにウェブ上で公開するコンテンツはターゲットが悩んでいることが検索キーワードである程度わかるのでリサーチしやすいというメリットがあります。
そのため、まずはあなたのビジネスのターゲットとなりそうなユーザーが検索するであろうキーワードをリストアップし、その中からどのキーワード用でコピーライティングをおこなっていくかを決めましょう。
そしてキーワードが決まったら、そのキーワードで検索するユーザーのことを徹底的にリサーチしていきましょう。
実際にその検索キーワードで検索してみて表示されるサイトのコンテンツを見てみるのもいいですし、ヤフー知恵袋などでそのキーワードや近いキーワードで検索してみて、出てくる悩みを片っ端から見ていくのもおすすめです。
SNSで検索してみるのもいいでしょう。とにかく徹底的にリサーチして、ユーザーの考えていることや悩んでいることを深掘りしていきましょう。
2. ペルソナを設定する
リサーチが完了したら、ペルソナを設定していきます。
ペルソナというのは架空の人物像です。
コピーライティングでは文章をたくさんの人に向けて書くのではなく、一人の人に向けて書いていきます。
なぜかというと、そうすることで心に響く文章が書けるようになるからです。
そして、そのためにペルソナが必要になってくるわけです。ペルソナはできるだけ細かく設定してください。
性別、年齢、家族構成、職業、普段の生活スタイル、どんなことで悩んでいるか、趣味、家での過ごし方、休日の過ごし方などを細かく決めていきます。
3. 構成案を考える
ペルソナが決まったら、リサーチした内容を元に文章の構成案を考えていきましょう。
文章を書く場合、構成を決めずに書き出してしまうと違和感のある文章になってしまいがちなのでおすすめしません。
大まかにでもいいので構成を決め、その構成に沿って書いていった方が違和感のない文章に仕上がりますし、下記勧めやすくなります。
そして、構成案を考えるときには、文章のストーリーを意識しながら構成していきます。
例えば、これまでいろいろなダイエットに挑戦してきているものの成功した試しがない人に向けた文章を書く場合、いきなりダイエットの方法について言及するよりも、
あなたのダイエットが上手くいかない理由
↓
ダイエットを成功させたいときに意識するべきポイント
↓
成果の出るダイエット方法
といった形の構成にした方が読み手の共感ポイントを作ることができますし、読み手のテンションを高めた上で重要な項目を読んでもらえるようになります。
ストーリーを意識しながら構成を進めていきましょう。
4. 導入文を書いていく
構成案が決まったら、いよいよ文章を書き進めていきます。
まず最初に書いていくのが、文章の入り口にあたる導入文です。
あまり文章を書いたことがない方やコピーライティングを学んだことがない方はこの導入文を軽視してしまいがちですが、導入文はとても重要なので、とにかく気合を入れて書き進めるようにしてください。
というのも、ユーザーがあなたが書いた文書を読み進めてくれるかどうかは、この導入文にかかっているからです。
ユーザーが導入文を読んで、この文章を読み進めることで自分の悩みが解決しそうだと思えば読み進めてくれますし、そう思ってもらえなければ導入文の時点で読むのを止めてしまいます。
導入文では、
この文章にはどういったことが書かれているのか
この文章を読み進めていくことでどういったメリットが得られるようになるのか
あるいは読み進めないていかないことでどれだけ損してしまうことになるのか
といったことを伝えてあげるようにしましょう。
そうすることでユーザーが読み進めてくれるようになります。
5. 本文を書いていく
導入文が書けたら、次は構成案に沿って本文を書いていきましょう。
本文を書き進める場合、「コピーライティングを書くときに意識すべき重要な2つのポイント」の項目で紹介した以下の型を使って書き進めていってください。
結論・主張
上記の理由
具体的な例を示す
再度結論と主張を繰り返す
構成案で設定した項目ごとにこの型を当てはめて書き進めていくことで、つまることなくスラスラと書き進めていくことができるようになりますし、論理的な文章になるのでユーザーが違和感なく読み進めていくことができます。
6. クロージング部分を書いていく
紹介した文章の型を使って本文を書き進めていくことができれば、ユーザーはクロージング部分まで文章を読み進めてくれます。
クロージング部分というのは文章のまとめにあたる部分ですが、商品を購入してもらいたい場合やサービスに加入してもらいたい場合、ここで商品の購入やサービスへの加入を勧めていきます。
ここまで読み進めてくれたユーザーは結構な確率であなたのことを信頼してくれています。
そのため、自然な形で商品やサービスを勧めることができればきっとコンバージョンできるはずです。
「あなたの悩みはこの商品で解決できますよ」
「この商品を使えばこんな未来が待っていますよ」
といった形で押し売り感が強くならないように商品やサービスを紹介し、コンバージョンを獲得しましょう。
7. 文章を見直す
一通り文章が完成したら、必ず文章の見直しをおこなってください。
というのも、誤字や脱字があるとユーザーはその時点で読むのを止めてしまう可能性があるからです。
せっかくコピーライティング自体がいいものであっても、誤字や脱字といったミスでユーザーを逃してしまうのはもったいないですよね?
文章を見直すときは音読するのがおすすめです。
音読すると、誤字や脱字を見つけることができるのはもちろん、文章のリズムがおかしいところなども見つけることができます。
8. 修正する
前の工程の文章の見直し部分で修正するべき箇所が見つかったら、修正をおこなっていきましょう。
この文章の見直しと修正の作業は地味でおもしろくないものかもしれませんが、コピーライティングの完成度を高めるためには決して手を抜いてはいけない工程です。
修正が完了したら自分で確認し直し、可能であれば第三者にも確認してもらいましょう。
文章を書いていると自分の文章を良いものだと思う心理が働くので、細かい違和感は見逃してしまいがちです。
そのため、第三者に確認してもらい、小さな違和感でもバンバン指摘してもらうようにしてください。
まとめ
魅力的な文章を書くために知っておきたいコピーライティングについてかなり詳しく解説してきました。
今回この記事で紹介してきた内容を把握することができれば、きっとあなたの文章は人の心を動かすことができる文章に近づいていっているはずです。
コピーライティングは奥が深いので簡単にマスターできるようなものではありませんが、今回紹介してきた内容でその基本的な部分はしっかりと伝えることができているはずなので、ぜひ一度何かしらの文章を書いて実践してみてください。