注目を集めたい時に有効!カクテルパーティー効果のビジネス活用方法

商品やサービスの認知度を向上させたくても、なかなか消費者から注目を集めることができないケースがあります。

最近では「炎上商法」によって注目を集める方法もありますが、炎上商法は諸刃の剣なので場合によっては商品やサービス、企業ブランド自体が悪い評価を受けてしまう可能性が高いです。

では、消費者からうまく注目してもらうためにはどうすれば良いのでしょうか?

おすすめしたいのは心理現象の一つ、「カクテルパーティー効果」を活用する方法です。

具体的にカクテルパーティー効果をどう活用していけば良いのか、今回の記事で詳しくご紹介していきましょう。

カクテルパーティー効果の特徴

興味ある内容、自分のことは聞き取れる「カクテルパーティー効果」

まずはカクテルパーティー効果がどういったものか、特徴をご紹介していきましょう。

カクテルパーティー効果とは、周りが喧騒の状態にあっても今自分が興味ある内容や自分のことについてはきちんと聞き取ることができる現象です。

パーティー会場というと多くの人が集まり、それぞれで会話しているため基本的にガヤガヤとしており、何を話しているかは把握できません。

しかし、そういったうるさい中でも自分が現在興味を持っていることや自分のことが話題に上がっていると、その話だけはちゃんと聞こえてくるのです。

なぜカクテルパーティー効果が起きるのか?

なぜカクテルパーティー効果が起きるのかと言うと、単に情報が聞こえてきたわけではなく脳が情報を認識して優先的に聞き取ろうとした結果、カクテルパーティー効果が起きているのです。

そもそも、聞こえてくる音は空気の振動になって耳が感知し神経信号へと変わって脳に届きます。

1つの音ならシンプルに脳も処理できるのですが、パーティー会場のようにガヤガヤと常に様々な音が出ている場所だとどうしても脳での処理が追いつきません。

そのため、脳は自分が興味あることと自分のことについて優先的に処理しているため、意味が理解でき聞き取れるようになるのです。

カクテルパーティー効果は選択的注意の一種

カクテルパーティー効果というのは選択的注意の一種と呼ばれています。

選択的注意とはいくつかある情報の内、注意を向けた1つの情報については優先的に処理を行い、それ以外の情報は処理の妨げになるためインプットしないようにしているのです。

カクテルパーティー効果は聴覚の選択的注意ですが、他にもカラーバス効果は視覚の選択的注意と言われています。

カクテルパーティー効果の具体的な事例

自分が聞きたい楽器・メロディーが聞き分けられる

カクテルパーティー効果の具体的な事例をご紹介していきましょう。

まずピアノ曲を聞いている時、主旋律の音はよく聞こえてくるものの、副旋律や対旋律はあまり聞こえない場合があります。

これは主旋律に注意を向けているため、脳が他の音をシャットダウンしてしまっているためです。

もちろん、副旋律や対旋律が全く聞こえないわけではありませんが、主旋律に注意するとカクテルパーティー効果が表れます。

電車で降りる駅の名前が放送されると目覚める

電車の中でつい眠ってしまうこともありますが、降りる駅の直前に放送が聞こえて目が覚めたという経験をされた方は多いでしょう。

実は電車で降りる駅の名前が放送されると目が覚めるのは、カクテルパーティー効果によるものです。

普段通勤・通学に利用している駅なら特に効果が発揮されます。

集中すると周りの余計な音が聞こえなくなる

仕事に集中していると呼ばれていたのにも気付かなかったり、周りの雑音が聞こえなくなったりします。

聴覚よりも仕事に脳が使われているため、周りの音を処理できず聞こえなくなってしまうのです。

カクテルパーティー効果のビジネス活用方法

まずはターゲティングが重要

カクテルパーティー効果は恋愛で自分に注目させるために活用されることもありますが、ビジネスでも活用できます。

カクテルパーティー効果をビジネスに取り入れる前に、まずはターゲティングを実施しましょう。

自社の商品やサービスを利用してほしい人を決めておいた方がカクテルパーティー効果を活用しやすくなります。

カクテルパーティー効果は、自分のことについて言っていると優先的に脳が情報を処理してくれるため、認識しやすくなるとご紹介してきました。

ターゲティングによって細かい情報まで入れていくことで、より自分のことだと判断しやすくなります。

例えば、ただ20代女性とターゲティングするよりも、20代女性・OL・現在独身とターゲティングを行い、ターゲティングに合わせてセールスコピーなどを考えると、自分に言われているような感覚になり、カクテルパーティー効果が表れるようになるのです。

また、ターゲティングは読み手の状況だけでなく、コンプレックスや目標なども含まれます。

こうした情報を組み込むだけでカクテルパーティー効果の影響により、注目させたい層の中で商品やサービスの認知度を向上させることができます。

キャッチコピーに取り入れる

カクテルパーティー効果を活用しやすいのは、キャッチコピーです。

キャッチコピーでカクテルパーティー効果を引き出すことで、多くの方に商品やサービスを認知してもらえます。

例えば「年末大売り出し」や「10%オフ」とキャッチコピーを出していたとしても、ありきたりで自分以外の人にも当てはまるような宣伝文句のせいで消費者は振り向いてくれません。

キャッチコピーに「ムダ毛に悩んでいる方必見!年末大売り出し」と足してみましょう。

すると、ムダ毛に悩んでいる人は宣伝に目が向き興味を持ってくれるはずです。

具体的な事例で言うと、花王から「ヘルシア緑茶」という商品が発売された時、最初のキャッチコピーに「体脂肪が気になる方へ」という言葉が使われていました。

当時健康ブームで「メタボ」や「体脂肪」に対して多くの方が注目していたと考えられます。

ヘルシア緑茶のキャッチコピーは当時の健康ブームを利用し、カクテルパーティー効果も引き出した良いキャッチコピーだと言えるでしょう。

人間関係の構築にも活用できる

仕事では幅広い人間関係の構築によって取引が成功することもあります。

人間関係の向上・構築を目指す時にもカクテルパーティー効果は活用できるので、ぜひ取り入れてみましょう。

カクテルパーティー効果の活用方法は、会話の中で相手の名前を入れる方法です。

名前を呼ぶことで脳は「自分のことを言っている」として優先的に処理を行ってくれます。

話を集中して聞いてくれることはもちろん、名前を呼ばれることで好感度もアップするのでおすすめの方法です。

また、相手の職業や世代、コミュニティで頻繁に使われていそうな言葉を使うと、仲間意識が生まれやすく交渉をスムーズに進めることもできるでしょう。

まとめ

カクテルパーティー効果は脳が優先的に興味を持っていることや自分のことに対して情報処理をすることで、注目度を高められる心理現象です。

ビジネスにも活用でき、消費者の目を向けさせて認知度を高めたり、人間関係の構築に役立ったりします。

また、自分に向けてカクテルパーティー効果を応用することで、自身の目標達成につながる情報だけをキャッチできるようになり、脳が顕在意識まで情報を上げてくれるようになるのです。

ビジネスや自己実現など様々なシーンで使えるため、ぜひカクテルパーティー効果を日常的に上手く取り入れていきましょう。